僕のフィリピン  ~その後のフィリピン・ラウンドトリップノート~ -4ページ目

Hapinoy~サリサリの革命~

昨日、NHKのBSにてあるドキュメンタリーが再放送されました。


フィリピン全土にあまねく存在するサリサリをチェーン化しようと試みる若い社会起業家を追ったものです。


ご存じの方も多いとは思いますが、サリサリとはフィリピンのそこかしこに存在する萬屋さん、まあ何というかコンビニの原型とも言えそうな雑貨店ですね。


鉄格子を前面に設えたある意味異様なその佇まいはガイドブックにもよく登場します。

取り扱う品は、食糧から日用品全般まで多岐にわたります。

そしてそのほとんどが小分け、バラ売りされています。

これは利用者の大半が労働の賃金を日当で受け取っているため、まとめてモノを購入することができない、というのが理由のようです。


油やジュースも小さな袋に詰め替えて売られています。
あと、コーラの瓶にガソリンを入れて売っていたりもしますね。


僕もフィリピンに滞在する時はちょこちょこ利用します。
時間がない時はお土産の購入もサリサリで済ませてしまうことも。
旅行者である自分にとっては洗濯洗剤なんかも便利だったなぁ・・・


さてさてそんな何十万もあって庶民に馴染の深いサリサリですが、その実態は各店舗がてんでバラバラに開業しては廃業していく、そんな脆弱な構造だったのです。

フィリピン国内の小売業の40%を占めるともいわれる流通量にもかかわらず、です。


番組で紹介されるHapinoyを展開するマイクロベンチャーズ社は、今では4000もの加盟店をかかえ、活発なセミナー活動を通して各サリサリ経営者に小売業のノウハウを丁寧に指導しているようです。

もともと帳簿も付けず、仕入れから販売、売掛の扱いまで全てがどんぶり勘定だったサリサリ業界(バラバラ過ぎて業界すら無かったですね)。

今まで学習の機会に恵まれなかっただけで、商売の魅力に開眼したオーナー(ほとんど普通のおばちゃん)も多々いるそうです。


僕はこういう社会貢献もあるんだな、と妙に感心した次第でした。

次回渡比の際はぜひ立ち寄ってみようと思います。


それでは動画をどうぞ♪
(注:放送された番組ではありません。)