僕のフィリピン  ~その後のフィリピン・ラウンドトリップノート~ -6ページ目

LCC専用・成田空港第3ターミナル

先日のセブパシフィック航空の成田~セブ線の就航発表から『LCC』という言葉が妙に気になっていた僕。


LCCが何たるか、ということはよく分かっているつもりだったのですが・・・


そんな中、先月10月31日に、LCC専用の成田空港第3ターミナルが2015年4月8日にオープンすることが発表されました。


東京オリンピックを目前に控え、航空業界を取り巻く環境が大きく変わろうとしています。

この流れはもう止まらなそうです。



そして2015年には昨年撤退したエアアジアが楽天と手を組み日本へ再上陸するとのこと。


楽天の展開しているサービスとエアラインのサービスとは大きなシナジー効果が期待できると、三木谷氏。


エアアジアのトニー・フェルナンデス氏も、三度目はない、と公言。

決意のほどが窺えます。


再来のエアアジア・ジャパンの動向に目が離せません。



さて、今回の投稿はLCCに関する本のご紹介です。



LCC



ムック本のようなLCCをテーマにした本や雑誌はよく見かけますが、この本はそれらと一線を画します。


単にLCCのLCCたる所以を述べるだけではありません。


規制だらけの航空行政、それを取り巻く航空業界を大きな視点で観察しながら、昨今のLCC事情を丁寧に説明しています。


これから更に身近な存在となるLCCをキチンと理解するには今が一番いい時期かも知れません。


空港で、機内でぜひ読んでもらいたい一冊です。



余談ですが、日本で初めてLCCに対応したのは茨城空港。

僕はかねてから茨城空港のポテンシャルの高さに触れてきましたが、その期待感がますます大きくなってきました。


だって押し寄せてくるLCCの波を成田と羽田だけでなんとかするなんて、とても無理だと思うんです。


都心から約80㎞、と遠さばかり強調される茨城空港ですが、諸外国ではこういうロケーションの空港(セカンダリー)をLCCは拠点にしているわけです。


地図を眺めてみます。

都心からだと成田空港も茨城空港もその距離に極端な差があるようには思えません。


空港へは比較的に混雑の少ない常磐道を使います。

千代田石岡(ゴルフをされる方には馴染みがあるかと思います)で降り一般道で向かいます。

この一般道が恒常的に混雑するとの話ですが、そうだとしても25分ほどで到着できるようです。


そして茨城空港の駐車場はなんと無料。

マイカーがなくても都内から格安の直通バスが走っています。


フライトの予定がなくてもドライブがてら訪れてみるのもありですね。

催事もよく行われているみたいですよ。



さて、LCCのビジネスモデルは、あらゆるコストを下げ如何に稼働率を上げるか(空にいる時間を長くするか)が最大の胆。


離発着に関する空港使用料金はLCCの経営に直結するといっても過言ではありません。


混雑していている上、世界一使用料が高い成田や羽田。


方やLCC対応済で、使用料が3割も安い茨城空港。


そもそもLCCの利用を考える人は“フライトの値段をどれだけ抑えられるか”が大事なのであって、立派な設備や過剰なサービス、快適なアクセスを空港にそれほど求めるわけではないはず。

(まあ、良いにこしたことはないのですが:笑)



話は変わりますが、ある民間のシンクタンクが毎年行っている都道府県魅力度ランキングで2年連続の最下位となった茨城県。


僕的には都内からも近く、海も山も川も湖もある魅力たっぷりなフィールドなのですが・・・


この不名誉を挽回する最も手っ取り早い手段が空港の更なる有効活用だと思います。



もしかすると茨城空港が脚光を浴びるのも時間の問題かもしれません。


復活の狼煙を上げたエアアジア・ジャパンと茨城空港のコラボレーションにこっそり期待を寄せる僕でした(笑)